【七尾城跡おすすめ城攻めコースを往く:其の一】本丸駐車場〜調度丸跡〜旧大手道〜樋の水&蹴落川

記事内に広告を含みます

七尾城跡(能登)

室町〜戦国時代、能登国の守護・畠山氏の居城で、日本100名城の1つだありかつ、日本5大山城の1つの「七尾城」。

「七尾城跡」は、郭跡や石垣が残る城跡なれど、中世の城郭でも屈指の規模を誇る山城であったことは当時の面影を残す石垣などからも十分すぎるほど想像できる山城跡。

山城の魅力が十分に満喫できる「七尾城跡おすすめ城攻めコース」をご紹介。

七尾城跡パンフレットをゲットすべし

七尾城跡(能登)

まずは山城攻めにおいてマップは必需品。

ゲームの攻略においてマップが必須なのと同じです。

七尾城跡(能登)

マップが載っている、七尾城跡パンフレットは本丸駐車場の案内看板の下にありますよ。

箱に入っているため雨で濡れる心配もなし。

麓の「七尾城史資料館」でもゲットできます。

七尾城跡(能登)

現在は城跡が残るのみで建物などはないのですが、七尾城の復元イラストはこんな感じ。

やばいくらいにでかい。

しかもこれ山上ですからねぇ。


www.youtube.com

 

ちなみに当時の七尾城をCGで復元した映像もあります。

これを見ると七尾城の規模のデカさが半端ないことがよくわかります。

 

これだけの復元映像があるなら、ARとか使ってそれぞれの場所でスマホかざしたら、当時の映像とかドローンの空撮映像とか見れるようにしたら面白そうだけどなぁ。

七尾城跡おすすめ城攻めコース

七尾城跡

「七尾城跡おすすめ城攻めコース」のルートの確認。

  1. 本丸駐車場
  2. 調度丸跡(ちょうどまる)
  3. 旧大手道(きゅうおおてみち)
  4. 樋の水(とよのみず)
  5. 安寧寺跡(あんねいじ)
  6. 三の丸跡
  7. 二の丸跡
  8. 九尺石
  9. 桜馬場跡
  10. 遊佐屋敷跡
  11. 本丸跡
  12. 本丸外枡形
  13. 野面積み五段石垣
  14. 本丸駐車場

という本丸駐車場をスタートして山城の中心部を攻めるルートです。

麓から攻めるわけではないにしろ、それなりのアップダウンと急な階段もあるので、歩きやすい靴・服装と、水分は持って出発すべし。

山城攻めを楽しむ合言葉

山城攻めをより楽しむための呪文というか、合言葉があります。

それは

  • 見上げる
  • のぞき込む
  • 振り返る

いいですね、覚えましたね。

山城攻めの際は、

「見上げる・覗き込む・振り返る」

ですよ。

[七尾城攻め]① 本丸駐車場スタート

七尾城跡(能登)

では早速「本丸駐車場」から出発しますよ。

ちなみに本丸駐車場から「本丸」までは徒歩5分ほどです。

七尾城跡(能登)

ではまず「本丸」方面を目指してチップ道へ。

七尾城跡(能登)

チップ道、ウッドチップが敷き詰められた道のことですよ、に入るとまず左手を見上げます

七尾城跡(能登)

目の前に堀切が現れます。

左の尾根が長屋敷、右の尾根が本丸です。

七尾城跡(能登)

ここは本丸と長屋敷を遮断すべく人工的に尾根を掘削した堀切なのです。

城攻めの際、ここでうかうかしてると上から石が落ちてきたり矢が降ってきたりしてすぐゲームオーバーになってしまいますよ。

七尾城跡(能登)

では次へと進みましょう。

七尾城跡(能登)

チップ道を進みつつ上を見上げてみると、本丸までなかなかの高低差。

あんな上から石とか落とされたらたまりませんね。

[七尾城攻め]② 武具を整える場所「調度丸」

七尾城跡(能登)

チップ道を進むと「調度丸跡」にでます。

ここは、弓矢などの武具を整えた場所で、ここから多くの出土品が発掘されてます。

七尾城跡

七尾城跡マップだとこの②のあたり。

七尾城跡(能登)

もうちょっと進むと二手に分かれております。

七尾城跡(能登)

左手奥には段々に積み上がった石垣があり、その先が七尾城本丸跡。

 

上杉謙信が絶賛したという本丸からの眺めも気になりますが、はやる気持ちをグッと抑えて、眺めるのみ。

右手の道へと進み、旧大手道を降りて行きますよ。

山城は下から攻めるのが基本です。

七尾城跡(能登)

どうしても時間がないという方は、致し方ないので左手の道へと進み石垣の上へと進み本丸へと登り詰めましょう。

七尾城跡(能登)

いやぁそれにしても見事な石垣ですね。

ちょっと写真ではわかりにくいですが、5段に組まれた石垣となっております。

こちらの石垣は野面積みです。

[七尾城攻め]③ 旧大手道から寺屋敷跡へ

七尾城跡(能登)

さて、本丸に後ろ髪引かれつつ、旧大手道の石段を降りて参りますよ。

七尾城跡(能登)

ここは、振り返りながら進みますよ。

七尾城跡(能登)

山城攻めの合言葉は、「見上げる・振り返る・のぞき込む」。

七尾城跡(能登)

石段を降りて、

七尾城跡(能登)

振り返る。

七尾城跡(能登)

石段と石垣の組み合わせがまた良い。

山城の醍醐味ですな。

七尾城跡(能登)

周りを取り囲む木々もまたよし。

七尾城跡(能登)途中木の橋が架けられた場所が出てきますが、ここは寺屋敷跡の入り口。

七尾城跡(能登)

寺屋敷は僧兵が居住した地。

七尾城跡

今は森しかないけど、当時はこんな感じで、小さいけど三重塔もあったらしい。

七尾城跡(能登)

では大手道をさらに先へと進みます。

[七尾城攻め]④ 枯れたことが無いという「樋の水(とよのみず)」

七尾城跡

旧大手道を進むと次に現れるは「樋の水(とよのみず)」。

七尾城跡

七尾城の水源であり、枯れたことが無いそうです。

ただ能登沖地震の後、水量が減ったらしいですが。

七尾城跡

場所的にはこのあたり。

旧大手道の途中ですが、足元に看板があるので見落とすことはないかと思いますが、寺屋敷をすぎたらちょっと足元を注意していきましょう。

蹴落川(けおとしがわ)

七尾城跡

「樋の水(とよのみず)」のあたりは、ちょうど視界が開けて七尾城下がよく見えるビューポイントでもあります。

ここでは谷底をのぞき込みます。

 

眼下に川が流れているんですけどね、この川、蹴落川(けおとしがわ)と言います。

すごい名前ですよね。

しかもこれ、まんま蹴落とした川なんです。

 

かつて「七尾城の戦い」において、上杉謙信が七尾城を攻めたとき、城下に陣を敷き、なんと200日を超える兵糧攻めを行います。

数千か1万人を超える数の人が籠城したと言われ、飢えと不衛生な環境により疫病にさらされ、城主・春日丸も死去。

重臣の1人が織田信長に援軍を求めに行くも、別の重臣が上杉方に内応。

結果、上杉軍が本丸へと攻め込みます。

そして、七尾城に攻め入った上杉軍は「樋の水」付近に、籠城で飢えや疫病に病んだ人たちを足蹴にして崖下に蹴り落したのです。

崖の深さは100mを越す断崖絶壁。

川の水は血で赤く染まったと言います。

それで「蹴落川」と呼ばれるようになったということです。

……

こーわ!

怖すぎるわぁ、飢えと病に苦しんだ挙句、谷底に蹴落とされるの……

いくら戦国時代とはいえ辛すぎる……

七尾城跡(能登)

ではそのことを踏まえた上で改めて、のぞき込みます。

うん、かなり深いよ!

怖すぎるやろ!

目の前に見える景色は綺麗なんだけどなぁ……

七尾湾と能登島がよく見えるなぁ……

 

あ、ちなみに蹴落川、今は木落川らしいですが、七尾城の麓の「七尾城史資料館」前に流れてる川がそれですよ。

七尾城跡

「七尾城跡おすすめ城攻めコース」まだまだ続きますが、ちょっと長くなったので一旦ここまで。

七尾城跡へのアクセス

能登山城・七尾城

名称 史跡 七尾城跡
所在地 〒926-0031 石川県七尾市古府町、古屋敷町、竹町入会地大塚14-1、2-4、15-2
駐車場 あり
アクセス JR七尾駅から循環バス「まりん号」東回り「古屋敷町」バス停下車、徒歩約40分
TEL 0767-53-8437(七尾市スポーツ・文化課)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA