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「石垣の博物館」とも呼ばれる金沢城。
復元された鯉喉櫓台の近くにはかつて、いもり堀と百間堀をつなぐ「車橋門」がありました。
車橋門があったあたりは現在は金沢城横の歩道になってます。
車橋門は、かつていもり堀と百間堀をつなぐ水門にあった木橋と門。

この辺りですね。
しいのき迎賓館から金沢城へと入る、お城と兼六園の間です。

江戸時代の金沢城絵図だとこんな感じ。
鯉喉櫓台からカクカクっと折れて続いている感じですね。
百間堀といもり堀の水位を調整するための土手という感じかな。
増水時には余分な水をいもり堀へと落とす水門があったそうです。

鯉喉櫓台といもり堀の一部は復元されたけど、今や百間堀は主要幹線道路ですからねぇ。
車橋門は道路の方へと突き出す感じになるので、この場所の復元は難しそうですね。
今さら道路を水堀に戻すわけにもいかないですし、この道路がなくなるとだいぶ困る。
絵図を見ながら想像して楽しむという感じですね。


車橋門周辺の石垣は、明治期に流行した「谷積み」です。
このあたりの本丸南面の高石垣は、明治期に崩れてしまって、積みなおされてるんです。
「谷積み」は、さほど高度な技術がなくても積めるので、幕末や明治以降に積みなおされた石垣で見られる積み方です。
平石(隅以外で使われる石)の隅を立て、対角線が垂直(縦)になるように積んでいく方法で、石を斜めに落とし込んで積む方法。


見事な斜めラインで石垣が積み上がってますね。
車橋門周辺の石垣
- 創建:元和〜寛永(1615〜1644)頃
- 改修:江戸後期から明治初期
- 現状:江戸後期、明治44年

所在地 | 〒920-0937 石川県金沢市丸の内1 |
---|---|
開園時間 | [3月1日~10月15日]7:00~18:00 (退園時間) [10月16日~2月末日]8:00~17:00 (退園時間) |
鯉喉櫓台開放時間 | [3月1日~10月15日]7:30~17:50 (退園時間) [10月16日~2月末日]8:30~16:40 (退園時間) |
休園日 | 無休 |
入園料 | 無料 |
ライトアップ | 毎週金曜日・土曜日、祝日の前日など(その他、観桜期や紅葉期など) 日没から午後9時まで 無料 |
駐車場 | なし |
アクセス | バス「兼六園下」下車徒歩約3分 |
問合せ | 076-234-3800 |
URL | http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/ |
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