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キリシタン大名・高山右近がいた頃、江戸時代初期には、金沢城のすぐそばに切支丹寺、いわゆる教会があったんです。
現在の兼六園下のバス停あたりですかね。

伴天連追放令(天正15・1587年)により、加賀藩、金沢へとやってきたキリシタン大名・高山右近。
高山右近は築城の名手ともいわれていて、加賀藩に招かれたのち、金沢城の改修や、城下町に惣構を作るなどしてます。
そんな右近の忠誠を嬉しく思った利家公、次の加賀藩2代藩主・前田利長にも右近を大事にするようにと遺言を残すほど。
2代藩主利長もキリシタンに寛容だったらしい。まぁ自ら洗礼を望むほどだったらしいですからね。
そんなこともあってか、切支丹寺が金沢城の近くに建てられます。
切支丹寺はいわゆる教会ですね、南蛮寺とも言います。

場所は現在の兼六園へと続く紺屋坂に隣接する場所だったみたいです。

坂の横が切支丹寺かな。「切支丹屋敷」と書かれてるらしい。
ほんと金沢城すぐそばですよね。
これほど金沢城近くに建てられたのは、利長の妹の豪姫が金沢に戻ったのがきっかけみたいですが。
豪姫は、宇喜多秀家の正室だったのだけど、関ヶ原の戦いに敗れ宇喜多家が没落した跡は北政所(豊臣秀吉の正室)に仕えます。
その後洗礼を受けた豪姫は金沢へと戻るのです。その時同じくキリシタンの宇喜多久閑も一緒に金沢に来たらしい。
彼らのために切支丹寺を作らせたらしいですよ。
現在は看板が残るのみなんですけどね。
慶長13年(1608年)には、金沢城近くに建てられた切支丹寺で、なんとクリスマスパーティが開かれたそうなのです。
ホスト役の右近は、ご馳走を用意したり、自ら招待状を送ったりしたらしい。
江戸時代のクリスマスパーティ、どんなだったんだろう……
当時のイエズス会報にも記載されてるそうで、宣教師もびっくりするほどたくさんの人が訪れたんだそうですよ。

現在、切支丹寺跡の看板の向かいには、なんと初代加賀藩主・前田利家公の銅像がありますよ。
後には、ちょっと木の影でわかりにくいですが、金沢城も見えます。

ちょっとした公園のようになっていて、ここから見る金沢城もなかなか素敵です。

池には鯉もいますね。

池の奥にある階段。

階段の先には、噴水というか、水場がありました。
ここから下の池へと水が流れてるんですね。

いい感じの日本庭園感。
こんな場所があったとは知らなかったなぁ。

名称 | 切支丹寺跡 |
---|---|
所在地 | 〒920-0937 石川県金沢市丸の内8 兼六園下(バス |
駐車場 | なし |
アクセス | 「兼六園下」バス停下車徒歩約2分 |
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素晴らしい情報、ありがとうございました。
播磨歴史研究会