【能登】揚げ浜式塩田の「塩の駅 輪島塩」では塩田体験ができるよ

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奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

輪島の白米千枚田から珠洲へと向かう、海岸を走る国道249号線沿いには昔ながらの「揚浜式塩田」が集まっていて「塩街道」とも呼ばれてます。

輪島から向かうと最初に出会う塩田が「塩の駅 輪島塩」。

ここでは昔ながらの製法「揚浜式製塩」で作られた塩が買えます。

しかも、気軽に塩田体験できる「ミニ塩田体験」もありますよ。

揚げ浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

珠洲へ向けて国道249号線を走っていて目に入った「輪島塩」。

あ、塩買いたい!

と急遽立ち寄ったんですよね。

なのでそういえば外観の写真を撮るのすっかり忘れてました。

 

「塩の駅 輪島塩」は、輪島から珠洲へと向かう途中の最初の塩田で、ここから塩田が立ち並ぶことから「塩の駅」と名付けたそうです。

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

「塩の駅 輪島塩」では、昔ながらの「揚浜式」で塩が作られていて、

  • 塩づくり体験(有料・要予約)
  • マイ塩ブレンド体験(有料・要予約)

が出来るんです。

 

ちなみに予約なしで、気軽にちょこっとした塩田体験ができる「ミニ塩田体験」もありますよ。

揚げ浜式製塩とは

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

奥能登といえば塩、

奥能登の塩といえば塩田、

奥能登の塩田といえば揚浜式

 

なんですけど、そもそも「揚浜式塩田」とはどんなものかというと、

海水をきれいにならした砂地に撒き、太陽の熱で乾かし、海水の塩が付着した砂を集め、さらに海水で洗い流し、より濃ゆい海水をとります。

その濃厚な海水を大釜で煮立てて作る塩のことです。

 

500年以上も前から伝わる塩作りの技法で、今ではここ奥能登にしか残っていないのです。

この揚浜式製塩法は国の「重要無形民俗文化財」でもあります。

 

海水を撒くからこそ海の近くに塩田があるんですね。

海の水を浜にあげるから「揚げ浜式」。

塩作りを丁寧に説明してくれます

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

「塩の駅 輪島塩」さんでは塩田の周りにブルーシートが敷かれてて、このブルーシートの上は見学OKなエリアでした。

邪魔しないように建物のそばで見てたら「ブルーシートの上は歩いていいよ〜」って声かけられました。

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

ふらっと立ち寄って見学してただけで、予約も何もしてなかったけど、塩作りについて丁寧に説明してくれましたよ。

 

ざっくり揚げ浜式製塩の手順は、

  1. 海水を撒く
  2. 砂に筋目をつける←乾かしやすくするため
  3. 砂を乾燥させる
  4. 砂を集める
  5. タレフネをつくる
  6. 海水を注ぐ
  7. 濃度の高い海水「カンスイ」をとる
  8. タレフネを解体して砂を戻す
  9. 砂を整える
  10. カンスイを煮詰める:荒焚き
  11. 荒炊きしたカンスイを濾過
  12. 本炊きで塩を結晶化させる
  13. ニガリをとる
  14. 塩の選別
  15. 完成

ざっくり書いてもものすごく大変。

そしてこの作業がエンドレスで続く……

どれも重労働なんだよなぁ

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

この砂地の中央にある四角い「ヌイ(沼井)」に砂を集めます。

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

こんな風に。

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

「ヌイ(沼井)」の上に垂れ船を組み立てる。

ここに砂を集めて、海水を注いで濃ゆい海水の「カンスイ」をとると。

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

んで持ってカンスイは釜焚き小屋に運ばれて窯で煮詰めていくわけですね。

釜に移すのも重労働だよな。

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

こんな風にグツグツと煮立てていくわけですな。

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

12時間から14時間くらい煮詰めるとこんな感じで塩の結晶ができてくるらしいよ。

その間ずっと煮詰めてるんだって。

あっついよね……

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

ちなみに塩作りの途中でできるニガリ。

味見させてもらえます。

びっくりするくらい苦かった!今まで体験したことのない味だった……

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

カンスイを取った後はタレフネを解体してまた砂地をならし、また海水を撒いてって、エンドレスで作業が続くんだね。

まぁ太陽で乾燥させないといけないから雨の日はできないけど、そしたら釜で塩焚いてってことなんだよね……

や、もう、ほんと、頭が下がります。

 

輪島の塩はほんとまろやかで美味しいんですよ。

ミニ塩田体験

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

塩田の入り口には体験用の塩田もありました。

この方達はガチの「塩田体験」するらしく実際に塩田で砂ひいてました。

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

これは大正初期に鋳造された釜で、塩釜として使われていたものだそうです。

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

塩釜の前に、ミニ体験用の桶。

海から海水を運んでくるための桶ですね。

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

左側の木の台の上に乗ってるのは、子供女性用向けのちょっと軽いやつです。

それでも30kgくらいあるって言ってたかな?

地面に置かれてるのが実際ので60kg以上あるらしいよ……

それを担いで海と往復とか無理ですやん……

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

こんな感じで桶と桶を繋いでる木を肩に乗っけて持ち上げます。

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

なんとか持ち上げた友人A子。

でも一歩も動けない。

どんだけ力いるねん。

揚げ浜式塩田・塩の駅輪島塩

自分も挑戦。

あ〜キケンだわ、重いわ。

ぐるっと振り返るので精一杯……

 

ふぅ。

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

続いて潮撒き体験。

潮を塩田に撒くための桶は「ウチョケ(打桶)」っていうらしい。

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

このウチョケ、実はそこが開いてる。

海水をすくって、程よい量に調整するために下から水が抜けてくらしい。

そして水が抜けないよう手で押さえて、

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

撒く!

きれいに放物線を描くように撒くのがポイントだよ。

 

均一に撒かないと乾くのにムラができちゃうからね。

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

友人B、いざ挑戦。

しっかり水を押さえて、

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

撒く。

あれ、意外といい感じにまけてるなぁ。

揚げ浜式塩田・塩の駅輪島塩

自分もいざ!

あれ、なんかイメージと違う、全然水が広がらない……

揚げ浜式塩田・塩の駅輪島塩

どうやらウチョケが下を向いちゃったのが原因か、なるべく上に向かって撒くといい感じに広がるらしいよ。

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

友人A子も挑戦。

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

うん、普通こうなるよね!

 

このミニ塩田体験は予約なしでも、無料で体験できるよ。

なかなか楽しかった。

売店ではいろんな塩や商品が購入できる

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

「塩の駅 輪島塩」の売店では、たくさんの種類の塩があるよ。

塩の他にも輪島のお土産とか、塩やニガリを使ったお菓子、海産物なども売ってました。

 

マイ塩ブレンド体験はこちらで作るみたいです。

マイ塩ブレンド体験は要予約。

 

揚げ浜塩を買って帰りました。

塩の駅 輪島塩へのアクセス

奥能登揚浜式塩田「塩の駅 輪島塩」

名称 塩の駅 輪島塩
所在地 〒928-0231 石川県輪島市町野町大川ハ17番2号
営業時間 9:00~17:00
冬季期間 9:00~16:30
定休日 3月~11月:毎日営業
12月~2月:土日祝日営業(冬期時短あり)
料金 【塩田体験】600円
【マイ塩ブレンド体験】1,100円
【ミニ塩田体験】無料
駐車場 あり
アクセス 金沢から車で約2時間
TEL 0768-32-1177
URL https://www.wajimashio.jp

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