「お伊勢さんへおついたち参り日帰り弾丸ツアー」ご一行、
↓
の参拝を終え、続いてやってきたのは、
「月讀宮」!
ん?「月夜見宮」と「月讀宮」って違うの?
- 「月夜見宮」と「月讀宮」
- 「月讀宮」は内宮と外宮のほぼ中間にある
- 駐車場側は「裏参道」だった
- 定書が時代を感じさせる
- 手水舎あたりで表参道と合流
- 月讀宮は4つの社殿が並んでる
- 月讀宮は参拝順が大事!
- ① 月讀宮(つきよみのみや)
- ② 月讀荒御魂宮(つきよみのあらみたまのみや)
- ③ 伊佐奈岐宮(いざなぎのみや)
- 伊佐奈弥宮(いざなみのみや)
- 今の形になったのは明治6年
- 五穀豊穣の神様が祀られてる「葭原神社(あしはらじんじゃ)」
- 樹齢800年の楠
- 月讀宮へのアクセス
「月夜見宮」と「月讀宮」
「月夜見宮」は「つきよみのみや」と読みます。
「月讀宮」も「つきよみのみや」もしくは「つくよみのみや」と読む。
字は違うけど同じだねぇ。
どちらも月読尊(つきよみのみこと)が祀られてるのだけど、ちょっと違いがある。
まず、「月夜見宮」。
こちらは内宮、つまり皇大神宮の別宮という立ち位置。
御祭神は
- 月夜見尊
- 月夜見尊荒御魂
で、荒御魂も同じ1つの宮で祀られています。
「月讀宮」には、
- 月読尊(つきよみのみこと)
- 月読尊荒御魂(つきよみのみことのあらみたま)
- 伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
- 伊弉冉尊(いざなみのみこと)
と月読尊の他に、イザナギ・イザナミも祀られていて、
なおかつ、月読尊と荒御魂が別々の宮で祀られているところが違います。
あ、そして「月讀宮」は、伊勢神宮・内宮、つまり「皇大神宮」の別宮なのです。
伊勢神宮の内宮と外宮とどちらにも、別宮として月読尊が祀られてるわけですね。
月読尊は『古事記』にも『日本書紀』にも記述が少なくて謎が多いんだけど、こうしてみるとかなり大切にされてる感じですね。
まぁ天照大神の弟神で、素盞嗚尊の兄神だから当然といえば当然なんだけど、両神に比べてイマイチ知名度が低いような気がする……
「月讀宮」は内宮と外宮のほぼ中間にある
「月讀宮」へは、伊勢神宮・外宮(豊受大神宮)から車で約10分ちょっとくらい。
伊勢神宮・内宮(皇大神宮)からも10分弱くらいかな。
ほぼ中間くらいに位置してます。ちょっと内宮に近いかなぁくらい。
駐車場は国道23号線沿いにあります。
23号線は伊勢神宮・内宮へと繋がってます。
駐車場側は「裏参道」だった
駐車場側から入れる参道は、裏参道でした( ・_・;)
表参道は県道12号線沿いにあります。
最初こっち側に行ったんですけど、駐車場がなくて、あとなんか、ひっそりしすぎてて思わずこっちが裏側かなと思っちゃったんですよね。(・・*)ゞ
車で行くとどうしても裏参道から入ることになっちゃうんだけど。
表参道から行きたい方は県道12号線側ですよ。
定書が時代を感じさせる
「月讀宮」の入り口、鳥居の前にあった定書。
- 車馬を乗入れること
- 魚鳥を捕えること
- 竹木を伐ること
は禁止です!
思わず「馬」に反応してしまったけど、そうか確かにかつては馬で参拝に来てたりしたんですよねぇ……
馬かぁ。
お殿様も当然、参拝するときは下馬したんだねぇ。
手水舎あたりで表参道と合流
表参道を歩いてくると手水舎に行き当たる感じです。
ちょうど手水舎の前で表参道と裏参道が合流してました。
表参道は樹木に覆われてて趣ありますねぇ。
裏参道からくると結構すぐ社殿についてしまった。
月讀宮は4つの社殿が並んでる
手水舎で清めてから、奥へと進むと横一列に並んだ社殿が見えてきました!
社殿が横並びに並んでるのは初めて見ました。
他にもあるのかなぁ?
月讀宮には、4つの宮が立ち並んでます。
境内向かって右側、東側から順に、
- 月讀荒御魂宮(つきよみのあらみたまのみや)
- 月讀宮(つきよみのみや・つくよみのみや)
- 伊佐奈岐宮(いざなぎのみや)
- 伊佐奈弥宮(いざなみのみや)
という風に建てられてます。
なかなか4つの宮を一枚に収めるのが難しい……
月讀宮は参拝順が大事!
「月讀宮」で大事なこと、それは
参拝順!
端から順にお参りすればいいのかなと思いきや、違います。
参拝の順番が決まっているのです!
しかもちゃんと立て札でもご指示があります。
その順番は、
- 月讀宮
- 月讀荒御魂宮
- 伊佐奈岐宮
- 伊佐奈弥宮
この順番でお参りしなさいよとのことです。
オススメの参拝ルートがあるけど、そんなにこだわらなくていいよ、という神社が多い中、「月讀宮」はこの順番で参拝しろよというご指示が下されておるのです。
なかなか珍しいですね。おもしろい。
東側、境内に向かって右側の2つの社殿、
左から
- 月讀宮
- 月讀荒御魂宮
こちらが西側、向かって左側の2つの社殿、
- 伊佐奈岐宮
- 伊佐奈弥宮
です。
社殿の形はほぼどれも同じですね。
千木の形も堅魚木の数も同じですねぇ。
① 月讀宮(つきよみのみや)
では、ご指示通り「月讀宮」から。
こちらの御祭神は「月読尊」。
② 月讀荒御魂宮(つきよみのあらみたまのみや)
次に最も東側の「月讀荒御魂宮」。
御祭神は「月讀尊荒御魂」。
③ 伊佐奈岐宮(いざなぎのみや)
そして東側から3番目の「伊佐奈岐宮」。
御祭神は「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)」。
伊弉諾尊は月読尊の父神です。
ですので当然、天照大神の父神でもあるわけですね。
「天照大御神」と「月読尊」、「素戔男尊」は伊弉諾尊の最後の子供で「三貴子」とも呼ばれております。
さらに、伊弉諾尊は
- 天照大御神…高天原
- 月読尊…夜
- 素戔男尊…海原
を治めるように言っております。
こうしてみると月読尊は、月の満ち欠け、つまり暦と、夜の世界を治めることになったということになりますかね。
伊佐奈弥宮(いざなみのみや)
最も西側にあるのが 「伊佐奈弥宮」。
御祭神は伊弉冉尊(いざなみのみこと)です。
伊弉冉尊は月読尊の母神にあたる、かな。
実際にはイザナギノミコトがわざわざ黄泉の国まで迎えに行ったのに、様変わりした妻・イザナミノミコトにびっくりして置いて逃げ帰った後に生まれてるからな……
今の形になったのは明治6年
「月讀宮」がいつ創建されたかは不明なんですが、769年(神護景雲3年)以前じゃないかといわれてます。
最初から今のような宮が4つ並んだ形ではなくて、時代とともに変化していったみたいです。
今の形になったのは明治6年だそうです。
五穀豊穣の神様が祀られてる「葭原神社(あしはらじんじゃ)」
月讀宮の裏参道の入り口近くに伊勢神宮内宮(皇大神宮)の末社の「葭原神社(あしはらじんじゃ)」があります。
ほんとにひっそりとあります。
ひっそりとしすぎててうっかり見落としそうなくらいです。
ここには、
- 佐佐津比古命(ささつひこのみこと)
- 宇加乃御玉御祖命(うかのみたまのみおやのみこと)
- 伊加利比売命(いかりひめのみこと)
が祀られています。
これらの神様は、田畑を守護し、農耕を司る五穀豊穣のご利益をもつ神様です。
樹齢800年の楠
月讀宮には、なんと樹齢800年と言われる楠がありました。
不思議な形をしてました。
興味があれば探してみてください。
月讀宮へのアクセス
所在地 | 三重県伊勢市中村町742-1 |
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参拝時間 | 1月~4月 5:00~18:00 5月~8月 5:00~19:00 9月 5:00~18:00 10月~12月 5:00~17:00 |
休日 | なし(年中無休) |
駐車場 | あり |
アクセス |
近鉄五十鈴川駅から徒歩で10分 |
URL | http://www.isejingu.or.jp/about/naiku/tsukiyomi.html |