『狐の嫁入り』という言葉についても調べてみたよ。由来となるお話が3つありました。

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狐の嫁入りのお話3つの由来

前回、晴れた日に降る雪は『風花』と言うらしい、という記事を書いたけど、ついでに晴れた日に降る雨『狐の嫁入り』についても調べてみた。

 

www.tefutefusanpo.net

 

『狐の嫁入り』の意味

まぁ晴れた日に降る雨のことでしょ?と思いつつもおさらい。

 

『狐の嫁入り』とは、

  • 空が明るいのに突然降ってくる雨
  • 通り雨

のこと。ちなみに『日照雨(そばえ)』と言う風にも言うらしい。

『日照雨(そばえ)』は初めて聞いたなぁ。

気象用語的には、日中の雨は「天気雨(てんきあめ)」と言うらしいです!

まぁ天気予報で『狐の嫁入り』とは言えないよね。

でも天気雪は聴いたことないな。調べても出てこなかったし。

 

ちなみに、『狐の嫁入り』『風花』と同じで、晴れている時に、やさし〜く降る、穏やか〜な雨の事ですよ。

通り雨も『狐の嫁入り』というらしいけど、最近のゲリラ豪雨のような激しいやつじゃないですよ! 

 

『狐の嫁入り』と言うようになった由来

① 狐に化かされている

むかーし昔、とある地域では、よその土地からお嫁さんが来るときには、夜に提灯を灯しておったのじゃ。

おめでたい事じゃったので、嫁入りの時は、村をあげてお祝いをしておったそうな。

 

ところがじゃ。

ある日の夜、村はずれの森の中から、ポツリと小さな灯りが見えるではないか。

おかしいのう、今日は嫁入りはなかったはずじゃ。

村の者に聞いても、誰も知らんと言う。

 

ポッ

ポッ

ポッ

 

そうこうする内に、灯りが増えていくではないか。

灯りがどんどん増えて、ふわふわと揺れておる。

 

しかし、よく見ると人の姿がないではないか!

どうゆう事じゃ?

人ではないぞ。

あれは鬼火か?

では狐が灯しているのであろうか・・・

 

あれは、狐が嫁入りの真似をして人間を化かしているのではないか?

 

 

 

・・・

はい、ちょっと日本昔話風にしてみました(笑)

 

まぁ、おそらくこの鬼火?は現代では科学的に説明されていますが、昔の人は、不可解な出来事や怪異?は「狐のしわざ」としていたんだね。

 

「狐が嫁入りの真似をして人間を化かしている」から「狐の嫁入り」

転じて、晴れた日に雨が降ると言う不可思議な現象も「狐の嫁入り」と言うようになったらしい。

 

ちなみに、死体を土葬すると人体のリンが気化して、それが放電などで自然発火することがあります。それがいわゆる「火の玉」とか「鬼火」の正体ですね。

昔は土葬が多かったみたいですからね。

きっと今より「火の玉」とか「鬼火」がよく出たんだろうな。

うーむ、その当時にいたらきっと怖かっただろうな。

②狐が狐を隠しているんだよ

あそこん家?の狐の娘っこの嫁入りが決まったよ!

コーン。

おめでたいね。コンコン。

祝言だからね。

親戚親兄弟集まって、娘を連れてとなり村まで嫁入り行列だ〜♪

コーン♪

 

いやいやちょっと待って。

狐がぞろぞろと行列を作って歩いていたら、人間に見つかってしまうよ。

コンコン。

人間に見つかったらきっと一斉に捕まっちゃうよ。

コーン。

 

どうする、どうする。

雨が降ったら視界がぼやけて、見つからないんじゃないかな。

コン。

 

そんなこと言っても今日は晴れて、お天道様も祝福してくれてて、嫁入りにぴったりだよ。

コンコン。

 

よし、じゃぁ狐の術で、自分たちの周りにだけ雨を降らそう!

で、人間たちから姿を隠そう!

あ、それいいアイデアだね、コーン。

 

よし、雨が降ったぞ今の内だ。

雨が降ってる間にとなり村まで、雨に隠れて移動するぞ!

コーン!

 

わーい、無事にとなり村まで嫁入りできたよ♪

人間たちはなんで雨降ってんのかわかんないって、

狐につままれたような顔してるよ。

コンコン。

 

 

・・・

はい、今度は狐目線で書いてみました。

狐って雨降らすことできるんだね〜。

まぁわかんないことは全部狐のせいにしちゃえ!的な。(笑)

③狐を生贄にして雨乞いをした…

むかーし昔、ある村があった。

その村では、長いこと雨が降らず日照りが続いておったそうじゃ。

そのため、田畑も干上がってしまい、農作物も育たず、村は飢饉に陥ってしまったそうじゃ。

 

困った村人たちは、生贄を差し出して、雨乞いをしてみてはどうじゃという話になったそうじゃ。

「しかし、何を生贄にするかのう」

「狐はどうじゃ?」

「人間に化けるのが得意な女狐がおったろう」

「しかし、どうやって捕まえる?」

「騙して捕まえよう」

 

そこで村人たちは、村一番の男前の若者を女狐の元へ送り、

「自分の嫁にならんか」と結婚話を持ちかけたのじゃ。

 

しかし、それは女狐が嫁入りに来たら、殺して生贄にするという計画じゃったのじゃ。

 

若者は女狐の元に何度も通う内に、心を通わせるようになってしもうたのじゃ。

若者は女狐を逃そうとしたのじゃ。

そして女狐もまた若者の本当の目的に気づいておった。

 

しかし、それでも女狐は嫁入りを決意したのじゃ。

女狐は若者のため、村のために生贄になったのじゃ・・・

 

その後、女狐の流した涙が大粒の雨となって村中に降り注いだそうじゃ。

 

 

・・・

これは、切ない(´;ω;`)ブワッ

 

まとめ

割とよく知られているのは、②のまさに「狐の嫁入り」かな?

これはなんとなく聞いたことがあったし、周りの人に聞いたら②は聞いたことあるけど、①と③は知らないかな〜という意見がちらほら。

それにしても『狐の嫁入り』が全国的に知られているのは、やっぱり昔から狐に関する伝承や昔話が多いからなんですかね。 

 

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