【金沢城めぐり】鶴丸倉庫は金沢城内に残る数少ない藩政期の建物の1つ

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金沢城鶴丸倉庫

鶴丸倉庫は、金沢城内に残る数少ない江戸時代から残る建物の1つで、国の重要文化財でもあります。

かつては武具を収める土蔵として、明治期は旧陸軍の被服庫として使われていました。

普段は内部は非公開ですが、年に何度か特別公開されます。

藩政期に武具蔵として建てられた鶴丸倉庫

金沢城鶴丸倉庫

鶴丸倉庫は江戸時代後期、嘉永元年(1848)に建てられた武具土蔵。

今なお金沢城に現存する藩政期の建物です。

ちなみに金沢城内に残る藩政期の建物は、

の3つのみ。

いずれも国の重要文化財に指定されてます。

 

なんでこんなに藩政期の建物がないのかってゆーと、金沢城は江戸時代からずっと、えげつないほどの火災に見舞われていて何度も建物が焼失してるんです。

そして運良く残った建物も、金沢城は明治期には旧陸軍の拠点となりまして、邪魔な建物は取り壊されたり明治の火災でそれまで残っていた建物も全焼してしまったのであります……

 

だから運良く焼失や取り壊しを逃れたこの3つの建物はほんとに重要な建築物なんですよ!

城郭にあるものとしては国内最大級の土蔵

金沢城鶴丸倉庫

鶴丸倉庫は武具を収める蔵として建てられた土蔵。

江戸時代前期には2棟並んで建っていたそうですが、宝暦9年(1759)の大火で1棟隣、その後、嘉永元年(1848)に加賀藩の大工・山本勝左衛門によって現在のものに建て替えられたそうです。

 

幅15メートル、奥行き22メートル、2階建てで、延べ床面積は約636平方メートルあり、全国に残る城郭内の土蔵の中でも最大規模のものだそうです。

 

藩政期には金沢城内にはいくつもの土蔵があったらしく、中でもこの鶴丸倉庫は最大規模のものだったらしい。

他の城郭建築や櫓とはデザインが異なっているので見た目にも、あ、他と違う用途の建物なんだなとわかります。

腰の石貼りとか窓周りの意匠も優れた遺構として、平成20年(2008)に重要文化財に指定されました。

明治期は旧陸軍の被服庫

金沢城鶴丸倉庫

明治以降、金沢城か旧陸軍の管轄となると、鶴丸倉庫は旧陸軍の被服庫として使われました。

その頃から鶴丸倉庫と呼ばれるようになったそうです。

 

鶴丸倉庫が建てられている場所は「東の丸付段」という場所です。

内部は基本的には非公開

金沢城鶴丸倉庫

鶴丸倉庫は外部の見学はいつでもできますが、内部は基本的には非公開となっています。

年に何度か特別公開されることがあるので、内部を見学したいときは事前に確認してからいきましょう。

 

直近ですと、

  • 2021年3月20日(土)
  • 2021年3月21日(日)
  • 2021年3月27日(土)
  • 2021年3月28日(日)

が特別公開されます。

時間は9時半から15時半まで。

詳しくは兼六園・金沢城管理事務所にお問い合わせください。

www.tefutefusanpo.net

丑寅櫓から鶴丸倉庫へ

金沢城鶴丸倉庫

ちなみに丑寅櫓から鶴丸倉庫へ通りていく坂道もなかなか見応えありますよ。

金沢城鶴丸倉庫

高台から降りていく坂道の途中、橋爪門続櫓・五十間長屋・菱櫓の建物がきれいに目の前に見えるのです。

金沢城鶴丸倉庫

坂道の途中の石垣とか、

金沢城鶴丸倉庫

二の丸と本丸の間の空堀もよく見えます。

向こうっ側の高台になってるあたりは本丸の戌亥櫓跡です。

戌亥櫓跡からだと空堀を見下ろす感じでしたが、下から見るのもまた感慨深いですね。

金沢城・鶴丸倉庫へのアクセス

金沢城鶴丸倉庫

所在地 〒920-0937 石川県金沢市丸の内1
開園時間 [3月1日~10月15日]7:00~18:00 (退園時間)
[10月16日~2月末日]8:00~17:00 (退園時間)
休園日 無休
入園料 無料
ライトアップ 毎週金曜日・土曜日、祝日の前日など(その他、観桜期や紅葉期など)
日没から午後9時まで
無料
駐車場 なし
アクセス バス「兼六園下」下車徒歩約3分
問合せ 076-234-3800
URL http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/

重要文化財特別公開

施設 石川門・鶴丸倉庫・三十間長屋
公開日 日程は金沢城のサイトやパンフレットでご確認ください
https://www.siro-niwa.com/_wp/event/
時間 9:30〜15:30
入場料 無料

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