あんころ餅と言えば圓八!石川銘菓としても有名?だけど地元民も普通によく食べるよ

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石川県で知らない人はいないんじゃないか?くらい地元民に浸透している和菓子「あんころ餅」。

それも「あんころ餅」と言えば、イコール「圓八(えんぱち)」。

もうなんの疑問も持たずに「圓八」と言えば「あんころ餅」。

「あんころ餅」と言えば「圓八」くらいに刷り込まれていると言ってもきっと過言ではないでしょう!

たぶん……

いやだって地元民で知らないって人に会ったことないしさぁ……

 

あまりに日常に馴染みすぎててなんの疑問も持たずに食べていたけれど、そう言えばなんでこんな形なのかな?と思ったので調べてみた。

そもそもあんころ餅とは

お餅を小豆の餡子で包んだもの。

お餅が餡子の衣を着たような感じになっているから「餡衣餅(あんころももち)」と呼ばれて、それがいつの間にか「あんころもち」と言われるようになったらしい。

たしかに「あんころももち」は言いにくいけど「あんころもち」って「も」を一個とっただけやね(笑)

 

そしたら「おはぎ」も「あんころ餅」じゃないの?ってなるけど、中身が完全な餅かそうじゃないかで違うらしい。

 

お伊勢さんに有名な「赤福」があるけれど、あれも中が餅だから「あんころ餅」のお仲間でもあるんだね。

「あんころ餅」と「赤福」、種類は同じかもしれないが全くの別物ですから!

「あんころ」は「あんころ」!

「赤福」は「赤福」ですから!

創業は280年以上前の元文2年(1737年)

「あんころ餅」を製造販売している「圓八」は創業280年以上の超老舗。

しかも創業当時から本店の場所はずっと変わらず白山市にあるのですよ。

本店の場所を金沢市に移すことなく280年以上ずーっと白山市。

時代とともに地名は変われど本店の場所も製法も変わらず受け継がれているのです。

すごいね。

 

だから「あんころ餅」は金沢銘菓というよりは、加賀名物。

以前はJR松任駅のホームで

「あんころ〜、あんころ〜」

と売り歩いてたんですけどね。

 

明治31年の北陸線開通と同時に松任駅構内での販売許可を得て「あんころ餅」の振り売りをしてたんですよ。

最近はもうやらなくなったのかな?

昔、電車に乗ってた頃ホームから聞こえる「あんころ〜」の声が結構好きだったんですけどねぇ……。

 

松任駅のキヨスクでも売ってるみたいだけど、やっぱ振り売りがいいなぁ。

「あんころ餅」の由来は天狗?

今まで「あんころ餅」はもらったら即開いて食べる!

だったんですが、由来が書かれたしおりもついてたんですね。

それによると「あんころ餅」ができた由来は、

元文2年(1737年)6月の頃、村山家の主人が42歳の時何を思ったか、裏庭に羅漢柏(らかんぱく)の苗木を植えて

「我が願い叶うならこの苗木茂れよ」

と深く祈って、翌夕方妻子を残して何処かへ立ち去ってしまったそう。

 

残された家族が生活に困っていたところ、仲秋の夜、僧の姿をした夫が妻の枕元に立ち、

「吾は山城国・鞍馬山にこもり天狗について修行している。そこでお前に教えることがある。これこれの作り方で餅をあんこで包んで食べれば、息災延命、商売繁盛となろう」

と告げて姿を消したという。

 

これが圓八のあんころ餅の始まりで、以来一子相伝で伝えられ、今でも羅漢柏の木が茂り、天狗の祠が鎮座している。

 ということでした。

いきなり妻子を残して消息不明になったのもびっくりだけど、しかもそれが天狗になるため修行してるって……!

なかなか予想の遥か斜め上の由来でびっくり。

 

でもだから天狗の団扇が描かれているのかな。

それにしてもかの当主は無事?天狗になれたのかな?

豆知識:元文2年(1737年)は暴れん坊将軍の頃だよ

元文2年と言われても何時代?ってなるけど、江戸時代、8代将軍徳川吉宗の時代ですね。

徳川家康は曾祖父にあたるけど、直径ではなくて徳川御三家の紀州藩出身の将軍様ですね。

歴史では目安箱とか設置した享保の改革を行った人として習うけど、かの有名な時代劇『暴れん坊将軍』だよと言うとわかりやすそうですね。

 

男女逆転した設定のよしながふみさんの『大奥』も一応、吉宗の頃なんですよね。

パラレル時代劇ということだからちょっと違うけど。

「あんころ餅」は四角いと思っていたらほんとは丸だった

圓八のあんころ餅

「あんころ餅」と言えば竹皮に包まれた四角い板状のもの。

中のあんこを探しつつ、食べたい大きさに切って食べるもの!

と思っていたんだけど、どうやら本当は違ったらしい。

 

ほんとは丸い一口サイズのあんころ餅が9個包まれているらしい。

竹皮で包まれて、さらに竹ひもで結ばれることによって、結果、丸いあんころがお互いにくっついて、四角くひとつにまとまっているだけなんですって!

知らんかったぁ。

 

たしかにみんなで食べるときはなんとなく縦3・横3に切ってたけど、それであってたのか。

そうすればもれなくお餅が入っているはず!

たまにお餅を探しながら切るのも楽しいけど。

竹の香りが食欲をそそる素朴で美味しい「あんころ餅」

一応、まん丸の形を保つよう仕切りのついた箱入りの「あんころ餅」もあります。

でも!やっぱり「あんころ餅」と言えば、この竹皮に包まれた四角いやつなんです!

竹皮に包まれてることによって、あんころに竹のいーい香りが移ってこれまた美味なのです。

「あんころ餅」と言えば竹の香りもセットで刷り込まれているのです。

あとまぁお行儀は良くないかもしれないけど、竹皮にくっついたあんこをはいで食べるのも好きなんです!

親が買ってきたあんころを兄妹でまるで陣取り合戦のように区切って食べるのも楽しいのですよ!

そして自分たちで食べつくし親に怒られるという……

「あんころ餅」は素材にも製法にもこだわってるよ!

あんころ餅の餡は厳選された小豆を使用し、お餅は石川県白山ろくで栽培されたもち米を使用。さらに白山から流れ出る伏流水も使っているそう。

餡の独特の味と風味を守り抜くため、日本で唯一の製法が創業以来受け継がれているらしい。

あんこはなんと三日間かけて作っているらしい。

 

「あんころ餅」の餡はたしかに、しっとりと滑らかなんだけどしっかりしてるんです!

素朴なんだけど、ずっと食べ続けられるというか。

竹皮を開いちゃったらもう止まらないんですよね。

気づいたら食べ切っちゃう。

 

シンプルなものほど味の差って出ますよね。

石川に遊びにきたらあんころ餅食べてみてね

石川と言えば、森八、諸江屋、きんつば、あめの俵屋のじろ飴に最近は辻口シェフのお菓子とか、あげればきりがないほどのお菓子どころなんですけどね。

「あんころ餅」も選択肢の一つに入れてみてもいいと思うよ。

 

金沢駅や小松空港、金沢観光の中心地にある香林坊大和や武蔵の名鉄エムザにも売ってるよ。

ちなみに白山市の本店には季節のお菓子や新商品もあるよ。

 

四角い板状のあんこの中にお餅が入ってる和菓子って、たぶん他にはなかなかないと思うから食べたことない人にしたら新鮮かもよ!

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