【金沢城石垣めぐり】金沢城公園のほぼ中央に位置する「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓」は二の丸を守る重要な建物

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金沢城石垣めぐり(菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓)

加賀百万石を築いた加賀藩前田家の居城・金沢城

多くの建物が火災で焼失したり、明治期に取り壊されてしまったりもしたのですが、現在復元工事真っ只中!

まさに平成から令和にかけての大普請!

中でも平成13年(2001)に復元された金沢城公園のほぼ中央に位置する「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓」は、新たな金沢城のシンボルでもあります。

120年ぶりに再建された「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓」

金沢城石垣めぐり(菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓)

金沢城公園のほぼ中央に位置する「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓」。

明治14年(1881)の火災で二の丸御殿とともに菱櫓や五十間長屋、橋爪門続櫓も焼失してしまいました。

 

平成10年(1998)3月から、資料や絵図などをもとに復元工事が始まり、なんと3年4ヶ月をかけて、平成13年(2001)7月に「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓」が復元されました!

ちなみに明治以降に建てられた木造城廓建築物としては全国最大規模だそうです!

 

復元された「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓」は、文化6年(1809)に再建されたものだそうです。

「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓」の内部は有料ですが、見学できるようになってます。

二の丸を守る「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓」

金沢城、菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓

金沢城内に入ると三の丸広場の向こうにそびえる「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓」。

いかにもお城!感がただよいます。

向かって左の櫓が橋爪門続櫓

右側の櫓が菱櫓

そしてその2つをつなぐように続いている長屋が五十間長屋です。

この「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓」の向こう側が、藩主の暮らす二の丸御殿のあった場所です。

つまり二の丸を守る重要な建物であります。

金沢城石垣めぐり(菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓)

菱櫓」は、高さ11.7mの石垣の上に建てられた、3層3階建ての物見櫓。

高さは17.34mになります。

二の丸の北東隅にあり、大手門と搦手門(石川門)など周辺を見張る役目を担っていた場所。

建物の平面が菱形(内角が80度と100度)になっているから「菱櫓」と呼ばれたそうです。

 

橋爪門続櫓」は、三の丸から橋爪門を通って、二の丸、つまり城の中枢へと向かう人を監視するための超重要な3層3階建ての物見櫓。

もしも三の丸で起きたら戦の指揮をとる場所でもありました。

 

そして「菱櫓」と「橋爪門続櫓」を繋いでいる建物が「五十間長屋」です。

五十間長屋は武器等を保管する倉庫兼、城壁の機能を兼ね備えた2層2階建ての建物。

ちなみに五十間長屋は、多聞櫓(たもんやぐら)とも呼ばれてます。

石垣や土塁の上に建てられる長屋造の櫓のことを多聞櫓と呼ぶそうです。

『麒麟がくる』でも話題の松永久秀が、多聞山城を築き、その櫓の内に多聞天(四天王のひとつで北の守神)を祀っていたことに由来しているらしいです。

「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓」の外観は見ての通り、石川門と同じく、白漆喰の壁に海鼠塀、鉛瓦が特徴的ですね。

金沢城・橋爪門続櫓

橋爪門続櫓五十間長屋

三の丸から二の丸へと向かう人を監視する櫓だというのが良くわかりますね。

がっつり橋爪橋監視できますねぇ。

金沢城石垣めぐり(菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓)

橋爪橋から見た五十間長屋

おっきくて写真におさまらない。

金沢城石垣めぐり(菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓)

位置的にはこんな感じですね。

三の丸と二の丸の間をがっつり守ってます。

金沢城石垣めぐり(菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓)

五十間長屋の先でちょっとカクンと折れた先にあるのが菱櫓

金沢城石垣めぐり(菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓)

大手門と石川門(搦手門)がしっかり見渡せる場所にありますね。

金沢城石垣めぐり(菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓)

菱櫓の前から見た五十間長屋と橋爪門続櫓。

でかいな。

しかも石落としに、鉄砲狭間にもなる格子窓ががっつりありますやん。

破風で装飾されてて見た目美しいけど、なかなか強固な造りですなぁ。

金沢城石垣めぐり(菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓)

ちなみにこちらは菱櫓の前にある河北門

石垣の上にあるのが、河北門一の門の「ニラミ櫓台」ですね。

河北門通る時、めっちゃ見上げてたんですけどね。

こうして見ると高低差が結構あるんですよね金沢城。

うまく自然の地形を活かした造りになってるんですねぇ。

「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓」の石垣

金沢城石垣めぐり(菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓)

菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓」の石垣は、修復復元する際に、それまで残っていた石垣を解体し、積み直しているのです。

この石垣を積み直すってすごいですよね。

パズルより大変そう……

 

そしてもちろん使われている石は赤色と青色の戸室石。

まるでモザイクアートみたいじゃないですか!

金沢城石垣めぐり(菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓)

「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓」の石垣は、「粗加工石積み」なんですが、実は二の丸側は「切石積み」なんです。

つまり三の丸側から見た時と、藩主や奥方が住まう二の丸側から見た石垣の積み方が違うんです!

  • 三の丸側は粗加工石積み
  • 二の丸側は切石積み

 

「粗加工石積み」は城郭の外側、「切石積み」は出入り口など重要な場所によく見られる積み方なんだそうです。

生活エリアから見るのは石垣も綺麗にしたってことなんですね〜。

裏側というか、二の丸側の石垣の写真撮り忘れました。

 

そして石垣の角、隅角部の算木積みがまたカーブを描いていて美しいですね。

算木積みは、横長の石材を短辺と長辺を交互に組み上げていく積み方で、こうすることで強度を上げてるんです。 

金沢城石垣めぐり(菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓)

工事中のところが二の丸御殿があった場所ですね。

二の丸御殿の絵図も見つかったそうなので、本格的に御殿の復元工事が進んでいくみたいですよ!

楽しみですね〜♪

金沢城・菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓へのアクセス

金沢城石垣めぐり(菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓)

所在地 〒920-0937 石川県金沢市丸の内1
開園時間 [3月1日~10月15日]7:00~18:00 (退園時間)
[10月16日~2月末日]8:00~17:00 (退園時間)
休園日 無休
入園料 無料
ライトアップ 毎週金曜日・土曜日、祝日の前日など(その他、観桜期や紅葉期など)
日没から午後9時まで
無料
駐車場 なし
アクセス バス「兼六園下」下車徒歩約3分
問合せ 076-234-3800
URL http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/

菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門

開館時間 9:30~16:30(最終入館16:00)
入館料 大人(18歳以上)320円、小人(6歳~18歳未満)100円

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