【加賀】山中温泉総湯「菊の湯」は男湯と女湯で建物自体が別々という珍しい造り。さらに男湯の前では温泉卵も作れるよ

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山中温泉総湯・菊の湯

山中温泉の中心にある総湯「菊の湯」。

総湯とはいわゆる共同浴場のことで、どなたでも利用できる温泉です。

山中温泉の総湯は男湯と女湯で建物が別々になっているという珍しい造り。

そして男湯の建物の前に湧き出てる源泉では温泉卵も作れますよ。

山中温泉は開湯1300年

山中温泉総湯菊の湯

山中温泉は今からおよそ1300年前に行基という僧によって発見されました。

ちなみに行基さんはかの有名な東大寺(奈良)の大仏建立の責任者を務めたスゴイ人です。

 

むかしむかし行基という偉いお坊さんが加賀の国を訪れたときに出会った老僧に

「ここに人々の病を治す温泉があるので掘ってみよ」

と云われ、いわれたとおり掘ってみると温泉がこんこんと湧き出したそうな。

 

するとその夜、その老僧が行基の夢に現れ、

「われは薬師如来の化身なり。永くこの湯を守るべし」

と告げたそうな。

 

そこで行基は丸太に薬師仏を彫り祠に祀り、温泉の守り神にしました。

 

時は流れ、戦国の世になり温泉は廃れてしまいました。

鎌倉時代、この地の領主としてやってきた長谷部信連は鷹狩りをしていた際に、一羽の白鷺が川で足の傷を癒しているのを見つけたそうな。

不思議に思い近づいてみると、どこからともなく1人の娘が現れ、

「我は薬師如来なり。ここには昔から人々の病を治す良い温泉がある。永くお前の来るのを待っていた。ふたたびこの温泉を開かれよ。」

と告げたという。

 

不思議に思いながらも掘ってみると、こんこんと温泉が湧き出てきました。

そして長谷部信連は館を築き湯宿を開いたのです。

これが山中温泉の旅館の始まりと語り継がれています。

 

という山中温泉開湯のお話は、先日泊まった湯快リゾート「よしのや依緑園」のロビーにあった『山中温泉縁起絵巻』に載っていました。

www.tefutefusanpo.net

総湯とは共同温泉のこと

そういえば「総湯」という言葉は北陸地方でしか使わないそうなんですね。

温泉地の共同浴場のことで、まぁ銭湯をイメージしてもらえればわかりやすいかな?

 

旅館とかの温泉と違って、総湯は誰でも利用できます。

銭湯の温泉版?みたいな。

なので総湯は地元の人も普通に利用します。

山中温泉の総湯「菊の湯」

山中温泉総湯菊の湯

ちなみに山中温泉の総湯は男湯と女湯で建物がわかれています。

建物が別々になってるのはなかなか珍しいんじゃないかな。

 

こちらが男湯の総湯・菊の湯。

山中温泉総湯・菊の湯

そして男湯の建物の隣にあるのが女湯です。

 

ちなみに女湯の右側、写真写ってないけど、には山中座が隣接してます。

山中座には観光案内所もあって、館内のホールでは毎週土日祝日には山中節や芸妓さんの踊りが上演されてます。

 

あ、そうそう山中温泉の総湯は立ち湯ができるくらい深いです。

飲泉処・菊の露 

山中温泉ゆげ街道総湯

山中温泉総湯・菊の湯(男湯)の前には飲泉処もあります。

 

山中温泉の泉質は、「カルシウム・ナトリウム一硫酸塩泉」。

主な効能は、

  • 神経痛
  • 筋肉痛、関節痛
  • 五十肩
  • 打ち身
  • 慢性消化器病
  • 痔病
  • 冷え性
  • 病後回復・疲労回復・健康増進
  • 動脈硬化症
  • 切り傷
  • やけど
  • 慢性皮膚病
  • 運動麻痺

など。

 

飲泉は、胆石、慢性便秘症、肥満、糖尿病、痛風などによいとされてるそうです。

 

現在は新型コロナ対策のため、飲泉を利用される場合はマイコップを持参くださいとのことでした。

ゆかたベー地蔵

山中温泉ゆげ街道総湯

山中温泉総湯・菊の湯(男湯)の前には「ゆかたベー地蔵」というお地蔵さんがあります。

昔、山中温泉へ来たお客様は必ずこの総湯に入りました。そしてその湯上りのお客様に浴衣を差し上げるお手伝いをした宿屋の小さな女の子のことを「ゆかたべー」と言いました。

やがてこのゆかたべー達が唄い出す唄、それが山中節の始まりとなります。

温泉の大切な恵みに感謝しましょう。

と書いてありました。

温泉たまごが作れるよ

山中温泉菊の湯温泉卵

山中温泉総湯・菊の湯(男湯)では温泉たまご作り体験もできます。

目の前に、山中温泉の源泉が流れ込む「ゆで処」があ流ので、自分だけのあつあつ温泉たまごが作れちゃうんです。

 

卵は菊の湯・男湯の入り口にある券売機で「たまご引換券」を買って番台に持っていくと、卵と卵を入れる竹かごがもらえます。

山中温泉ゆげ街道総湯温泉卵

卵はこちらの源泉に浸します。

源泉なので当然ですがかなり熱いです。

フタの竹を避けたら熱気がムアッときます。

横を流れてるのも温泉なのであっついですよ。

うっかり足や手を入れたらヤケドしちゃうかもしれませんよ。

 

ゆで時間の目安は、

  • 40分…黄身がとろ〜り
  • 60分…黄身がしっと〜り
  • 90分…黄身がしっか〜り

だそうです。

 

出来上がったらその場でできたてを食べるのが一番ですが、お持ち帰りもできます。

持ち帰る時は冷暗所で保存して3日間をめどにいただく。

梱包とか包装はしてないので潰さないように気をつけて持って帰ろう。

 

そして卵の持ち込みは厳禁です‼︎

 

マナーを守って菊の湯で買ってね。

3個270円、5個450円です。

ゆで時間に観光や入浴

温泉たまごは少なくとも40分以上はかかるので、自分の好みの時間を目安に、観光するなり入浴するなりして楽しもう。

 

ただ1つ注意点がありまして、温泉街はお店が閉まるのが早いです。

17時過ぎたらほとんどのお店が閉まっちゃいます。

お土産とか買うなら早めにね。

山中温泉総湯「菊の湯」へのアクセス 

 山中温泉総湯・菊の湯

所在地 〒922-0124 石川県加賀市山中温泉湯の出町レ1(男湯)
〒922-0124 石川県加賀市山中温泉薬師町ム1(女湯)
営業時間 6:45~22:30
定休日 無休(臨時休業日あり)
入館料
  • 大人:460円
  • 中人(6歳以上12歳未満):130円
  • 小人(3歳以上6歳未満):50円
  • 幼児(3歳未満):無料

毎月26日の『風呂の日』は小人(3歳以上6歳未満)無料

駐車場 あり
アクセス 加賀温泉駅から車で30分。「菊の湯」バス停降りてすぐ。
問合せ 0761-78-4026
URL https://www.yamanaka-spa.or.jp/about

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